教育のためのコミュニケーション

EVENT|こんなときだから話そう 日本の教育とナショナリズム

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2025年12月10日(水)19:30~ 対面&オンラインで開催

 ちょっとギョッとするタイトルかもしれませんが、「日本人ファースト」のような言説が支持を集める今だからこそ、日本の教育とナショナリズムの関係について話してみたくなりました。
 日本の戦後の教育は、多くの子どもたちを戦地に送ってしまったという反省から、ナショナリズムの発露を懸命に回避してきました。それは価値のあることだっと思いますが、その一方で「国民とは何か」「民族とは何か」といったことに真正面に向き合う機会も、多くの人にとって失われていたと思うのです。歴史修正主義には反対ですが、一方でアイデンティティに心や社会を安定させる作用があるとすれば、教育におけるナショナリズムの問題は避けて通れないのではないでしょうか。
 僕はそのことを、茨城朝鮮初中高級学校の生徒や先生たちのふれあいの中で強く感じるようになりました。日本人のマジョリティにとっては「国民」「民族」はあえて意識しなくても生きていけますが、在日コリアンのような民族的なマイノリティにとってはそうはいきません。そんな中、学校での民族教育の実践が彼ら自身の葛藤と絡み合い、それを通じて高い社会参加意識が育まれていることを、僕は朝鮮学校で何度も実感しました。それ以来、ナショナリズムとシティズンシップ教育との関係を掘り下げてみたいと思うようになったのです。
 今回のイベントでは、その茨城朝鮮初中高級学校の教諭である金玄徳さんに同校での実践の考えと生徒たちの様子をお話ししてもらいます。あわせて、日本近現代史の研究者である佐々木啓さんからは日本の歴史学とナショナリズムの関係について、さらに当法人の監事も務める池田幸也さんからはシティズンシップ教育やデモクラシーの観点からこの問題に迫っていただこうと思います。
 なかなかややこしいトピックであり、もやもやしたまま終わりそうですが、ぜひ一緒に話し、考えましょう。たくさんの方の参加をお待ちしています!(教育のためのコミュニケーション 山崎)

とき

2025年12月10日(水)19:30~21:00

ところ

対面とオンラインのハイブリッドです。
対面:水戸市民会館 3階 小会議室(茨城県水戸市泉町1-7-1)
オンライン:zoom(アクセス情報は申込いただいた方にお知らせします)

参加費

無料

企画

NPO法人教育のためのコミュニケーション

トーカー

佐々木 啓●東洋大学文学部教授 ※オンライン
金 玄徳●茨城初中高級学校教諭
池田 幸也●茨城キリスト教大学非常勤講師
山崎 一希●NPO法人教育のためのコミュニケーション

参加方法

申込フォームhttps://forms.gle/RcAwWVixbTLn5RNa6よりお申し込みをお願いいたします。キャンセルや参加方法の変更についての連絡は不要ですので、参加の可能性がある方はまずはお気軽にお申込みください(申込完了後Zoomの情報が表示されます)

お問い合わせ

教育のためのコミュニケーション
yam[at]comforedu.org
担当:山崎